こんにちは、ナスビーニョです。今回は、昨今の社会科学に必要なデータサイエンスが学べる講座をインターネット上で見つけたので紹介していきます。
今回使う教材は、edXで提供されている「Data Analysis for Social Scientists」というコースです。
Edxは、MOOCと言われる無料で授業を公開しているウェブサイトになります。
詳しくは下記の記事もどうぞ
Data Analysis for Social Scientists
このコースでは、データを利用することにより文化的・社会的・経済的政策を読み解くことが目標となっています。
データ分析の基となっている、確率・統計の基礎から勉強するので、初学者でもしっかりとデータサイエンスが分かるようになるように作られています。
またRを使い、実際に回帰分析を行うなど、実証研究を見据えたコースとなっています。
※このコースはMITにが提供しているMicroMastersにおける、DEDP program, SDS programの対象科目となっています。
MicroMastersについてはこちらを参考にしてください。
DEDP programについてはこちら
SDS programについてはこちら
また、MicroMastersについてはこちらの記事に書いています。
シラバス
シラバスを和訳したものを載せておきます。
こちらからシラバスにアクセスできます。
MODULE 1: INTRODUCTION
- Rの練習
- データサイエンスの意義
MODULE 2: FUNDAMENTALS OF PROBABILITY, RANDOM
VARIABLES, JOINT DISTRIBUTIONS, AND COLLECTING DATA
- 確率の基礎/確率変数
- 確率分布
- データの収集法
MODULE3: DESCRIBING DATA, JOINT AND CONDITIONAL
DISTRIBUTIONS OF RANDOM VARIABLES
- 調査における原則と実践する際の手順
- カーネル密度推定
- 同時分布・周辺分布・条件付分布
MODULE 4: JOINT, MARGINAL, AND CONDITIONAL
DISTRIBUTIONS & FUNCTIONS OF RANDOM VARIABLES
- 確率分布・期待値・分散
- 基礎的な回帰分析
MODULE5: SPECIAL DISTRIBUTIONS, THE SAMPLE MEAN,THE CENTRAL LIMIT THEOREM AND ESTIMATION
- 特別な分布
- 標本平均・中心極限定理・推定
MODULE 6: ASSESSING AND DERIVING ESTIMATORSCONFIDENCE, INTERVALS AND HYPOTHESIS TESTING
- 推定値の導出
- 信頼区間の解釈
- 仮説検定
MODULE 7: CAUSALITY, ANALYZING RANDOMIZED EXPERIMENTS, & NONPARAMETRIC REGRESSION
- 対照実験
- ノンパラメトリック回帰
MODULE 8: SINGLE AND MULTIVARIATE LINEAR MODELS
- 単回帰モデルと重回帰モデル
MODULE 9: PRACTICAL ISSUES IN RUNNING REGRESSIONS, AND OMITTED VARIABLE BIAS
- 固定効果、その他のモデル
- 回帰不連続デザイン
MODULE 10: INTRO TO MACHINE LEARNING AND DATA
VISUALIZATION
- 予測のための機械学習
- データの視覚化
MODULE11: ENDOGENEITY, INSTRUMENTAL VARIABLES, AND EXPERIMENTAL DESIGN
- 内生性問題
- 操作変数
- 実証研究の仕方
内容は、計量経済学を学ぶのにかなり似ていると思いますが、計量経済学の基となっている統計・確率もしっかり学べるようになっています。
履修要件
先ほどのシラバスのページに履修要件が載っています。
履修要件:高校程度の数学が出来ること。
※確率・統計の前提知識は不要
シラバスには書いていませんが、講義は英語で行われるので、英語である程度理解できることが求めらます。ただ、字幕等は付けられるので、英語が苦手な方でも対応可能であると思います。
スケジュール
スケジュールについてはこちらからアクセスできます。
履修する上で大事な日付を挙げておきます。
9月11日 受講開始 / Module 1
9月18日 Module2 /Module 1宿題 締め切り
・・・
11月26日 Module10 課題 / 最終試験締め切り
このように、1週間ごとにModuleが公開されます。またModuleが公開された1週間後に宿題が締め切りとなるので、修了書を取得したい人は締め切りに気を付けてください。
今回は、これで終わりです。シラバスの内容を見るとかなり難しく感じますが、頑張って履修していきます(笑)。同じく履修する方も一緒に頑張りましょう!