こんにちは、ナスビーニョです。
最近ナスビーニョは、投資信託の買付に興味があります。
そこで去年の投信ブロガーが選ぶFund of the Year2018の結果を見ていたのですが、
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- ニッセイ外国株式インデクスッスファンド
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天全米株式ファンド
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
というようなパッシブファンドと呼ばれるものばかりでした。
参考:http://www.fundoftheyear.jp/2018/
また、ETFと呼ばれる上場投資信託が上位にランクインしていないのもかなり気になりました。
そこで、今回は楽天VTIとVTIのどちらがよいのかを実際にシミュレーションしたいと思います。
結論からすると、参考にさせてもらった河童さんと同じく、楽天VTIのほうが良いという結果が出ました。(思いのほか分かりずらいグラフになりましたが、より現実に即した仮定でしています)
※実際に使用したエクセルファイルは最後に公開しています。
最新版を公開しました。
参考にした記事
https://secrets2mysuccess.net/2019/07/14/never_buy_vti_by_yourself_if_you_are_not_super_rich/
今回のものに関しては実は同じことを河童さんがされているので、是非そちらを先にみてください!!
ただ、記事に出てくるグラフがあまりにも綺麗すぎる(為替の動きもあるのでVTIの評価額にもっと上下に動くはずです)と思ったので、実際に自分でもシミュレーションをしてみました。
実際に自分でもシミュレーションしてみた
河童さんの設定をほぼそのまま使います。楽天VTIとVTIで異なるところは太字にしています。また河童さんの設定と異なるところを赤字にしています。
- 国内の特定口座での比較です。
- 楽天全米株式またはVTIを購入する月額予算を5万円とします。
- 2017年11月から毎月初に積み立てします。
- 円をドルに転換する為替手数料は4銭とします。SBIネット銀行+SBI証券でしか4銭が最低手数料になっています。
- ドル転時の為替は始値を適用しています。VTI購入についても始値で購入しています。
- 購入時手数料は購入代金の0.45%で最低0セント、最高20ドルとします。
- 毎月の購入予算5万円ぴったりにはETFを買えませんが、端数は翌月に回します。
- VTIの保有株数に応じてもらえる配当金に10%の米国課税を適用、さらに20.315%の国内課税を適用します。
- 配当金を再投資する場合だけで比較しますが、配当金の再投資は毎月初の積み立て時にまとめてVTIを購入することで行います。
- 楽天全米株式の積み立て金額は、毎月5万円とし、(VTIの評価額+端数)の円換算で比べます。
- 信託報酬料は前日の評価額から引きます。その際には年間信託報酬料を年営業日で割ったものを使いました。
- 楽天VTIの信託報酬料は0.165%、VTIは0.03%です。
- 外国税額控除は無視します。
一番大きな違いは、端数を翌月に回すということです。ドル転した後に、そのまま使わないということはないでしょう。。。
評価額の差
まずは、河童さんの分析を見たいと思います。
評価額の差に関しては、最初の買付段階から発生します。
楽天VTIに関しては売買手数料が無料、VTIに関しては、為替手数料(4銭)・売買手数料(税込0.495%)発生するからです。
それでは次に、自分でシミュレーションしてみたものを載せます。
評価額の推移です。最初においては肉眼ではもはや差がないように見えます。
しかし、最後のほうにおいては、楽天VTIのほうが少し上側を走っているように見えます。次のグラフでしっかりと確認してみたいと思います。
まず、絶対的な評価額の差です。縦軸は円です。
最初の評価額の差に関しては、わずか241円でしたが、最終的には19,990円にも広がっています。また、最高時には36,000円以上の評価額の差がありました。
絶対額では少しわかりにくいので、評価額の差を楽天VTIの評価額で割り、パーセント表示にします。つまり、楽天VTIの評価額から何%離れているのかというグラフになります。
最初に関しては0.5%程度の評価額差でしたが、最終的には2%前後の評価額差になっています。
興味深いのは6日ほどVTIのほうが評価額が高くなっています。もちろん他の日は楽天VTIの方が高いわけですが。
あくまでも推測となりますが原因はおそらく株価の下落です。
今回のシミュレーションではVTIを買えなかった端数については翌月に回しています。
そうすると、楽天VTIは全力で株価の下落を受けますが、VTIについては一部まぬがれることが出来るのです。おそらくこのために、VTIの評価額がプラスになっています。
リターンの差
続いて、リターンの差についてみていきます。まずは、同じく河童さんのグラフを参考にします。
評価額の差からも分かる通り、リターンについても楽天VTIの勝ちとなっています。
また河童さんは、配当金の分配がある際(矢印)に大きくリターンの差がでるとしています。
というのも、楽天VTIに関しては分配金なしのため、配当金がそのまま基準価額に反映されているからです。一方、VTIに関しては米国課税のあと国内課税がされます。
この国内課税の分のみ、跳ね上がると書いてありました。
続いて、ナスビーニョのシミュレーションを見てます。
※ここでのリターンとは投資元本に対しての評価額を計算しました。
分かりにくいですが、楽天VTIリターンのほうがVTIリターンを上回っているように見えます。
また、後半になると徐々に差が顕著となるのは、楽天VTIについては配当金が基準価額に反映され複利の恩恵を受けているのに対して、VTIに関しては口座に眠ったままとなっているためです(毎月5万円の積立では配当金でVTIを一株も買うことが出来ませんでした)
最後にリターンの差をグラフに表したものを見てみます。
グラフが河童さんのものに比べ複雑になっているのは、VTIに原因があると思います。
VTI自身の評価額は日々、株価の変動・為替の変動によって変わります。ただ、翌月への繰越金に関しては為替の変動のみ受けます。
そういった原因から、河童さんと比べグラフが複雑になっているかと思います。(仮定の違い)
(シンプルなものに関しては河童さんのものになりますが、一度ドル転をしてしまったものに関しては、翌月に回すのが普通の行動だと思うのです。)
突起が何個もあるのに関しては、VTI買付時の差と配当金の課税の違いです。VTI買付時には購入手数料と為替手数料がかかるので、その分VTIのリターンが劣化します。
そして、よーく見ると突起と突起の間は右下がりになっていそうです。これは河童さんのシンプルなグラフの結果とも合いそうです(トホホ)。
結果
楽天VTIとVTIに関しては以下の点で楽天VTIのほうがメリットがあると言えます。
- 購入手数料がない
- 為替手数料がない
- 配当金は自動的に基準価額に反映される(国内課税がされない)
そしてこれらのメリットが月5万円の積立であれば、信託報酬料の差を上回るという結果になりました。
以上、ナスビーニョのシミュレーションの結果でした。
面白いと思っていただけたら幸いです。
あとがき
シミュレーションするなら2時間くらいで終わるだろうと思っていましたが、半日くらいずっとExcelをいじっていました(笑)
個人的には、ETFしか買ったことがなかったのでこの記事を知った時には目から鱗状態でした。今後はETFではない投信の購入検討します。。
あと、今回のシミュレーションによってVTIが実は6日くらい楽天VTIに勝っています。ETFが勝てる望みとしては為替を利用するしかないので、もし前月の一番安い日にドル転することが出来たら?というようなシミュレーションもまたしてみたいです。
それではExcelファイルをアップしているのでご自由にどうぞ。
誰でも使いやすく設定しているわけではなく、ナスビーニョが弄り回った後のゴミと化してます。一応、日次データの積立金額を変えることによって、他のシミュレーションも見れるはずです。
https://drive.google.com/file/d/1rQSalz_491dFf1s16J-y-mbAQMKYOyT-/view?usp=sharing
グーグルドライブにアップをしています。ダウンロードして使ってみてください!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
米国株村参加しました。
にほんブログ村