株式投資

配当と株価の話

こんにちは、ナスビーニョです。

今回は、配当が株価に与える影響について、また高配当になる理由などについてナスビーニョなりにまとめていきます。

参考にしたサイト

https://www.investopedia.com/articles/investing/091015/how-dividends-affect-stock-prices.asp

配当と株価

それでは具体的に、配当と株価の影響について3つのケースに分けて考えます。

その前に前提として以下のことを書いておきます。

前提

企業が配当出すと宣言する。

これにより配当を受け取る権利が手に入る最終的な日付も決まります。

例えば、5月25日までに買うと今期の配当を受け取れる。それ以降には配当は受け取れないといった具合になります。

この場合、配当を出すことは5月26日以降に下落要因となります。(26日のことを権利落ち日と言います)

ちなみに、配当を受け取る権利のプレミアム分のみ下落要因となります。

読者代表
読者代表
権利のプレミアム分って何?あまりよく分からない

もし仮に、今期のみの配当であるとします。(配当も仮に50円とする)

そうなると、5月25日までに買って50円の配当を受け取ろうと皆考えるはずです(来期は配当がないかもしれないので)。

そうすると株価は上昇し、その上昇分がプレミアム分です。

次期に無配に陥った時には、上昇分であったプレミアム分が下がることになります。

補足①

権利落ち日とは、株主がその銘柄を保有することで株主権利を得ることができる最終売買日(権利付最終日)の翌営業日を指します。
配当金や株主優待を取得するためには、各企業が定めている権利確定日に株主として株主名簿に掲載されている必要があります。
そのためには、権利確定日の2営業日前の権利付最終日までに株式を購入しなければなりません

引用:SMBC日興証券

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/ke/J0404.html

実際に3つの場合についてまとめてみました。

次期に増配が予想される場合

今期よりも次期により多い配当金がもらえることが予想されている場合です。

この場合、下落要因を上回る上昇要因となり、株価が上がる場合が多いです。

次期に今期と同程度の配当が予想される場合

次期に今期と同程度の配当が予想されている場合です。

配当以外の株価変動要因がないとすると、権利落ち日に株価が下がりますが、次の権利確定日までにまた同じ価格になるでしょう。

※もちろんその間にも企業価値は異なるので、配当以外の要素で株価が上下することは多いにあります。

次期に減配が予想される場合

3つ目として、時期に減配が予想される場合です。

こちらはプレミアム分下がることはもちろん、次期の減配は企業についての悪シグナルともなるので株価が下がる場合が多くなります。

 

高配当株がなぜ高配当になるのか

これまで配当と株価について書きました。

これからは、高配当株がなぜ高配当となるのかについてナスビーニョなりに話します。冗長なので気になる人以外はまとめを見てください。

配当を出している企業は、継続して配当を出している場合が多いです。

この場合、株式はある一種の債券とも考えられます。ここで債券との違いはリスクです。

配当は必ずしも、配当必ずしも同じ金額が毎期出るとは限りません。不確実性がある分、利回りにプレミアムが付きます。

更に、株式市場の平均利回りより高い、高配当株が出現するのは以下の理由が考えられます。

  1. 通常は市場平均の利回りであるが、一時的なショックにより株価が下がり高配当になった
  2. 株価が割安で放置され、常に高配当となっている場合

①については、一時的なショックなので説明は要らないと思います。

②については、いわゆる高配当株投資という方が投資している株がこの場合に当たります。

②の株に投資するときは、割安である理由を注目する必要があります。

また場合によっては下げトレンドになってしまう場合があります。 

ここで割安になる理由としては、2つの理由が考えられます。

  1. 業績の見通しが悪くなり、単に株価が下がっている
  2. 利益を再投資するところがない

①の場合は、まだマシと言えます。こちらは業績の見通しが良くなれば、株価が上向く可能性もあります。

②の場合はいわゆる斜陽産業と言われています。例えば、タバコ産業であったりエネルギー産業の一部にあてはまると思います。

タバコ産業はタバコ規制が世界のトレンドとなる中、立ち向かっていくのはかなり厳しいでしょう。

また、エネルギー産業は近年の原油価格の低下や、環境問題の原因となっていることからも収益が減少している場合が多いです。

こういった②のケースは最悪、キャピタルロス(値下がりによる損失)がインカムゲイン(配当により利益)を上回る可能性があります。

高配当株に投資するときはしっかりと財務状態を確認し、キャピタルロスがインカムゲインを上回らないように注意する必要がありますね。

まとめを置いておきます。

まとめ

まとめ

高配当株が高配当になる理由は主に2つ

  • 外部的ショックで一時的に価格が下がり、高利回りになっている
  • 株価が割安で放置され、常に高利回りになっている。。

高配当株が下げトレンドになりやすい理由

  • 業績の見通しが悪くなり単に株価が下がっている
  • それだけの配当を新規投資するところがない(斜陽産業)

あとがき

配当が株価に与える影響から始まり、高配当株について書きました。

高配当株は利回りだけ見て投資することもできるので、比較的取っ掛かりやすい投資法です。

しかし、実際には高配当株は下げトレンドの特徴がある株もあるので、良質の高配当株を見つけるとなるとそれなりに気合が要ります。。。

そこでナスビーニョは増配株のみを集めたETF(例えばVIG)を買付け、下げトレンドになる可能性が少ない増配株のみに投資をしています。

とはいえ、投資は自己責任であり、色々な投資手法の中から自分に合うものを選べばよいと考えています。

今回は以上です。

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