Weekly留学日記

留学 第32週目 Topic:大学の教育と賃金について考える

いつの間にか、3月が終わろうとしています(笑)。自分を今月何をしていたのかあまり記憶がありません。

今回は、少し勉強するのに飽きてきたので、大学に行く意味を考えようと思います(笑)。少し経済学よりの話になります。

大卒と高卒で賃金が違う理由

大学全入時代と言われる今、現在は通っている意義を考えたことがありますか?色々ありますが、その中の一つとしては、将来賃金が大卒と高卒で大きく異なってくるからということではないでしょうか。

大学生活は人生の夏休みと揶揄されていますが、それでも大卒の人と高卒の人の賃金に違いがあるのは紛れもない事実です。この差はどのように、生まれるのでしょうか。経済学では2つの通説があります。

1.大学教育が人の能力を向上させるから

これは、Human Capital Theory(人的資本理論)と言われます。つまり、4年間自分の専門の授業や教養の授業を受けることで、その人の生産性が上がり、それが賃金の差を生んでいるという説です。

これは、考えてみれば理にかなっていますよね。授業で色々なことを学び、それが仕事でも生きてくることは多々あります。

しかし、中には経済学(ほかの学問も然り)なんて学んでも世の役にどう役に立つんだという人もいると思います。そのような人は次の理論が好きかもしれません(笑)。

2.高卒時点でもともと能力差がある

もう少し詳しく説明していきます。この理論は極端にいうと、大学教育は人の能力を向上させないというものです。

というのも、高卒時点で能力に差があり、大学教育を受け、単位を修得し、卒業するということに付随するコストを払える人達が大学に行くからです。

能力が低ければ、大学に行っても単位を取るのが難しく、卒業するためのコストが大きくなります。しかし、能力が高い人は、比較的コストが安く、最後に学位を手にすることが出来ます。

これを労働市場に証拠として提出することで、自分の方が能力が高いということを証明でき、賃金に差が生まれます。

つまり、学士号が能力の差異として、使われるわけです。これはシグナリング理論と呼ばれています。しかし、この理論にのっとると、大学の学位さえ手に入れればいいので授業をいくらさぼっても関係ありません(笑)。

 結論

さて、どちらが賃金の差を生み出しているのでしょうか。正解はというと、両方であると言えます。しかし、本人の能力を正確に測ることは難しいから、人的資本理論が20%、シグナリング理論が賃金の差の80%を大体説明してるらしいです(教授の授業での説明より)。

これを聞いて、もう少し授業に真面目にでようと思うようになった方は素晴らしいです(笑)。このような理論に負けず、授業は真面目に出て、頑張っていきましょう(自分に言っています(笑))。

参考サイト:コラム:なぜ高学歴者ほど高収入なのか/労働政策研究・研修機構(JILPT)

(丁寧に解説してあります)