資産形成

しがない銀行員が身銭を切って長期運用する話⑤2020年7月を振り返る

こんにちは、ナスビーニョの備忘録へようこそ。

これは、しがない銀行員である私が長期運用をしていく様子をリアルタイムで記録していく物語です。

以前は、6月の振り返りをしました。

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前回の内容のおさらい

前回は6月を振り返って気になったニュースを取り上げました。

  1. 雇用統計の大幅回復
  2. 6月FOMCの決定内容
  3. NYダウの1,800ドル安

それでは、今回も7月を振り返っていきましょう。

まず初めに、S&P500の値動きから見ていきます。

723日まで大きな下落を見せることなく、大きく上昇しています。主にハイテクの爆上げに引きずられる形で前半上がっていきました。1ヶ月の騰落率は4.89%上出来です。

 

1.アストラゼネカが新型コロナワクチンの治験にて好結果(7/20)

参考記事:英アストラゼネカのワクチン「強い免疫反応」 初期治験

アストラゼネカ今月20日に、新型コロナワクチンのフェーズ1.2の治験にて好結果を残したというニュースです。

以下アストラゼネカのホームページから引用します。

アストラゼネカ(本社:英国ケンブリッジ、最高経営責任者(CEO:パスカル・ソリオ[Pascal Soriot])は、現在進行中の英オックスフォード大学が主導する第I / II相試験COV001の中間結果で、評価されたすべての被験者においてAZD1222の忍容性が確認され、SARS-CoV-2ウイルスに対する強力な免疫反応を生成したことを示したと発表しました。

引用先:https://www.astrazeneca.co.jp/media/press-releases1/2020/2020072201.html

新型コロナの影響下にあるマーケットにとっては非常に追い風となったニュースでした。

しかし、その日アストラゼネカの株価は上がらず、上がったのはハイテク銘柄でした。。。

コロナ禍を象徴するようです(笑)。

ちなみに、現在フェーズ3にあるのは以下の5つのようです。

  • オックスフォード大学&アストラゼネカ(英製薬会社)
  • 科興控股生物技術(中国製薬会社)
  • 国薬控股(中国医薬品販売会社)
  • モデルナ(米バイオ製薬会社)
  • ビオンテック(独バイオ製薬)とファイザー(米製薬会社)

だそうです。

参考:コロナワクチン、先頭集団は5品目 最後の臨床試験入り

補足①

フェーズ3とは:非臨床試験を終えて、実際に薬物の人への有効性と安全性を確認する最終段階。くすりが出来るまでには、フェーズ1・フェーズ2において少数の人に投与し、効果が確認できれば多数の患者に実際に投与することが出来るフェーズ3に進こととなる

参考にしたwebサイト:http://jasmo.org/ja/business/flow/index.html

2.アメリカが在ヒューストン中国総領事館を閉鎖(7/23)

参考記事:米、総領事館の閉鎖要求 中国外務省「政治挑発だ」

とんでもないニュースが飛び込んできました(笑)。

そして中国も仕返しをしています。まさにやられたらやり返す

私がいつも参考にしている方のツイートを貼っておきます。

https://twitter.com/Skabutoushi/status/1286644725349355526

 

ちなみに、ゲーム理論は私も少し勉強したことがあり、過去に記事を書いています。とても面白いので興味があればどうぞ!

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これを受け、S%P500やダウは下落しました。

おそらく7月において最大の下落はこの時でしょう。

米中戦争はこれからも引き続き絶えないと思いますし、何よりマーケットにとってかなり影響が大きいのでこれからの米中対決は注視する必要があります。

補足②

しっぺ返し戦略とは:囚人のジレンマを無限回繰り返した時の戦略の1つで、1手目は協調を選択し、2手目以降は相手が前回選んだ手を出す(協調と裏切りが選択肢にある)。囚人のジレンマとは、お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなるというもの。

参考:wikipedeia

3.GAFAの好決算(7/30)

該当の記事はなかったので、代わりに毎日新聞提供のyahooニュースを貼ります。

GAFA、オンライン需要増で好決算 20年4~6月期 アマゾンは過去最高益

せっかくなので1つずつ、簡単にですが決算内容を見ていきたいと思います。

Google

  • EPS: $10.13(前年同期比29%減)
  • 売上高:382億9700万ドル(前年同期比2%減)
  • 営業利益:63億8300万ドル(前年同期比31%減)
  • 純利益:69億5900万ドル(前年同期比30%減)

参照: https://abc.xyz/investor/static/pdf/2020Q2_alphabet_earnings_release.pdf?cache=a881c38

GAFAの好決算と言っておきながら申し訳ないですが、googleに関しては実は決算が悪かったようで、減収減益となっています。

売上の内訳としては

  • Google広告:298億6700万ドル(前年同期比8%減)
  • Google Cloud:30億700万ドル(前年同期比43%増)
  • その他(Googleストアや携帯):51億2400万ドル(前年同期比26%増)

これを見ると、コロナ禍において企業の資金繰りが悪くなり広告収入が落ちたのが決算に響いているのが分かります。

ポジティブな面は広告収益の中でもYoutubeに関しては増収となったところ、クラウドやその他の収入も増えているということでしょう。

Apple

  • EPS: $2.58(前年同期比18%増)
  • 売上高:596億8500万ドル(前年同期比11%増)
  • 営業利益:130億9100万ドル(前年同期比10%増)
  • 純利益:112億5300万ドル(前年同期比12%増)

参照: https://www.apple.com/newsroom/pdfs/FY20-Q3_Consolidated_Financial_Statements.pdf

Appleの決算が強い

2018年台年末には暴落し、一時期オワコン呼ばわりされてましたが、今もなおハイテク業界のトップを走っています。

収益の内訳を見ていきましょう。

  • iPhone: 264億1800万ドル(前年同期比1.6%増)
  • Mac:70億7900万ドル(前年同期比21.6%増)
  • iPad:65億8200万ドル(前年同期比31%増)
  • アクセサリー:64億5000万ドル(前年同期比17%増)
  • サービス(Appleストア・Apple Music等):131億5600万ドル(前年同期比15%増)

この内訳を見ても堅調さが分かります。

コロナ禍で生産がストップするのではという話は何だったんだろうか。

ハード製品の爆益はもはや目を疑うところがあります。

AppleストアやApple Musicなどのサービス面でも収益が出ているところが好感です。コロナ禍が続いた場合には活躍してくれるでしょう。

Facebook

  • EPS: $1.80(前年同期比98%増)
  • 売上高:186億8700万ドル(前年同期比11%増)
  • 営業利益:59億6300万ドル(前年同期比29%増)
  • 純利益:51億7800万ドル(前年同期比98%増)

参照: https://investor.fb.com/investor-news/press-release-details/2020/Facebook-Reports-Second-Quarter-2020-Results/default.aspx

Facebookの決算も強い

他に公開されている情報を見ていきます。

  • アクティブ利用者数(デイリー):17億9000万人(前年同期比12%増)
  • アクティブ利用者数(月間):27億9000万人(前年同期比12%増)
  • Familyアクティブ利用者数(デイリー):24億7000万人(前年同期比15%増)
  • Familyアクティブ利用者数(月間):33億6000万人(前年同期比14%増)

※ここでFamilyとはFaceboookに加え、Instagram,WhatsApp, Messengerを加えたものです。

月間ユーザー数も全て順調に増加しています。

GAFAの中でも最弱と呼ばれていましたが、その強さはまだまだ健在です。

しかし、7月に入りFacebookへの広告ボイコットが起きていたので、それはかなり収益に影響が出るのではないかと思います。

次回の決算も楽しみです。

Amazon

  • EPS: $10.30(前年同期比97%増)
  • 売上高:889億1200万ドル(前年同期比40%増)
  • 営業利益:58億4300万ドル(前年同期比87%増)
  • 純利益:52億4300万ドル(前年同期比100%増)

参照: https://ir.aboutamazon.com/quarterly-results/default.aspx

最後に来ました。RETAIL業界の王者、AMAZON。

コロナ禍でステイホームの影響はあるにせよ、小型株かと見間違うくらいの成長率です。

売上高についてセグメント別に見ていきます。

  • オンランストア:458億9600万ドル(前年同期比48%増)
  • 現地ストア:37億7400万ドル(前年同期比13%減)
  • マーケットプレイス:181億9500万ドル(前年同期比52%増)
  • サブスクリプション:60億1800万ドル(前年同期比29%増)
  • AWS:108億800万ドル(前年同期比29%増)

現地ストアの売上が減少しているあたり、コロナの影響を受けているとも感じます。

それ以外の部門に関してはステイホームの影響がありかなり伸びています。インターネット最強の時代です。

これでGAFAの決算を簡単におさらい出来ました。

Googleに関しては残念ですが、GAFAの好決算は本当でした(Googleを除く)。

GAFA持たざるものはバカの時代がとうとうやって来たようです。

4.しがないファンドのポジション

ここまで読んでいただきありがとうございます。

最後に私が運用しているしがないファンドのポジションを公開します。

単純リターンは27.3%です。レバレッジにてリスクを取っているので、今月の指数の上昇に合わせて、リターンもかなり良くなりました。

ただ入金力が乏しく、今月は追加入金が出来ませんでした。

1,000万円程度までは、リターンよりも入金力の方が圧倒的にお金が増えるのでどうにか入金できるようにしたいです。

ああゞ、お金がない。手取り15万円弱の銀行員のリアルな1年目です。。。。

今回はこれで以上です。最後まで読んでいただきありがとうございます!!