海外の話

電車でアメリカ横断旅 裏側②

アメリカ電車横断旅では、主に楽しそうなことばかり書いていますが、やはり旅の中では色々なことが起きます。その中で、アメリカ電車横断旅に書けなかった旅の裏側を書いていきたいと思います。時系列順に書いています。裏側①はこちらから。

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アメリカでの初めてのマクドナルド

アメリカ電車横断旅にも少し書きましたが、Salt Lake Cityで時間をつぶすために僕はマクドナルドに行きました。朝の6時からしか開かないので、待っている間はとても寒かったです。

マクドに入って頼んだのは、ソーセージマフィンとコーヒーです。そして、食べていると、少し奇妙なことに気づきました。どうも店内に入ってくる人がホームレスっぽいのです。

まあそんなこともあるかと思って食べていると、前に座っていた3人組の人が話しかけてきました。昨日Kevinおじさんと喋って楽しかったため、同じように知らない人と喋ろうと思い、隣に座り一緒に色々話ました。

全員がかなり年を取っていたのですが、昔の仕事について色々語ってくれました。しかし、よくよく話を聞いているとその3人もホームレスであることが分かりました。そして、辺りを見回すとなんと自分以外全員ホームレスであることに気づきました。

そして、全員の目がこちらを向いていたので、もう生きた心地がしませんでした。でもその時の僕はマクドナルドに居座り続けるしかなかったのです。

それは、まだ日が昇っていなかったのと、携帯の充電が1%だったからでした。幸いなことに、僕と喋っていた3人はとても優しく、3人の話を聞き続けていましたが、段々と自分が置かれている状況を理解し、緊張してきました。

急に入ってきて、“fuck you”と言って出ていった人。急に笑い出す人。独り言が止まらない人。

特に自分の中で緊張が張り詰めたのは、優しい3人のうちの一人がコーヒーをもう一杯次いで来てくれると言って、そのコーヒーを飲んだ瞬間です。「これはやらかした」とその時思いました。

というのも、最近飲み物に薬を入れて、眠らせるという事件があると聞いていたからでした。

一人旅をする人は絶対にその場で出会った他人に飲み物を持ってこさせてはいけないのは常識ですよね…(まさか、自分がやってしまうとは思っていませんでした)。そんんこんなで、優しいと分かっている3人すらも信じ切れず、ずっと緊張したままでした。

結局マクドナルドを出たのは、朝の8時です。マクドナルドの警備員(警備員がなぜいるかは少し経って理解しました)が僕たちに退去するように言ったので、その時に出ることになりました。

しかし、これがきっかけでホームレスの人が怖くなりました。それに加え、街中どこに行っても必ずホームレスがいました。彼らがほとんど何も悪いことをしないのは分かっています。

でも、ほとんどの人が薬物に手を出していて、精神状態が普通の人があまりいないのも事実です。Salt Lake Cityでまさかこんなたくさんのホームレスに出会うとは予想だにしませんでした。

少し調べてみると、Salt Lake Cityは過去にホームレスへの対策をあまりしてこず、今ではホームレスの間で薬物が蔓延しているそうです。

これは、ホームレスだけの問題だけでなくて、しっかりと地方政府が対策をしないといけない問題だなとも感じました。

ただ、これをアメリカ人の友達に言うと、それは普通だよと言われました…。もしかしたら、これに慣れないといけないのかもしれないですね。あ、ちなみに僕も旅人なのでホームレスといえばホームレスでしたね(笑)。

雪の中、僕の格好は、スニーカーに大きな荷物だったので、周りの人からはホームレスに見られていそうです(笑)。

眼鏡をなくす

これは、僕のミスなので何とも言えないですが、やはりもうショックでした。なくしたのは、DenverからChicagoに向かう途中の電車の中です。電車の中で夜を過ごす時は、コンタクトを外し、眼鏡を付けて寝ます。

朝は、逆に眼鏡を外し、コンタクトを付けるのですが、眼鏡を外しカバンの中にいれるはずが、棚の上に放置してしまいました

これに気づいたのは、Chicagoの滞在先で眼鏡をかけようと思った時です。(まあ当然ですよね(笑))。

すぐにAmtrakに電話したのですが、落とし物センターは閉まっているということなので、明日の朝一に直接行くことにしました。翌日落とし物センターに行き、その旨を伝えると、電車が点検をしに帰ってくる午後4時にまた来いと言われました。

仕方がないので、4時に行くと5時にもう一度来いと言われました。しかし5時に行っても、見つからないと言われ、非常にショックでした。

僕は、自分の座席の上に置いたことを覚えているので、必ず見つかると思ったのですが…(置いた場所覚えているなら、電車から降りるときに気づけよと言う話ですよね(笑))。そして、Chicagoを去る前にもう一度確認をしたのですが、尚見つからないということで、落胆しChicagoを後にすることになりました。

この眼鏡をなくしたせいで、Chicago観光が少し狂ったのは言うまでもありませんが、自分のミスなので致し方ないです…。

楽しい家族連れに会う

2組の家族連れに会ったのは、ChicagoからNew Yorkに向かう際です。まず出会ったのはメキシコ系の家族連れ。

席がとても近く、また家族の中の一番小さい女の子が僕の隣でした。開始早々に、僕はその子からチョコをもらったのでかなり幸せでした(5歳くらいなので隣に座っているおっさんにチョコあげたくらいしか思っていないと思います(笑))。

夜はかなりその子の寝相で起こされましたが、小さい子は見ていてかわいいもので、許してあげました(笑)。

次に出会ったのは、元ニューヨーク在住の子連れ夫婦。きっかけは、お父さんが僕にゲームをしないかと誘ってくれたことです。

サイコロを使って遊ぶゲームだったのですが、非常に楽しかったです。また、ニューヨークのことも話してくれ、面白かったのが印象的でした。

僕と同じでタイムズスクエアのカウントダウンに参加するのですが、なんと30分前まで待機していて、そこから外に出て見れる特別なイベントに参加しているとか…。羨ましいの一言。食堂でご飯を食べていると、またメキシコ系の家族連れに出会い、今度は男の子とクラッシュオブクランの話をして盛り上がりました(笑)。

こういう世界的ゲームを作り出した人は素晴らしいです。そんなこんなで寂しい一人旅も色々な人が話してくれて、楽しくなっていきました。

続く…。