サッカー

[2018年W杯]日本対ポーランド戦 西野監督の采配を振り返る

こんにちは、ナスビーニョです。今回は、2018年6月28日に行われた日本対ポーランド戦を振り返っていきたいと思います。

1.試合前の状況

日本代表の決勝トーナメント進出の条件は以下の様でした。

https://pbs.twimg.com/media/Dgsh6ETUYAA1fwV.jpg

画像引用サイト

日本がポーランドに勝ち・引き分けであれば自力で決勝トーナメント進出が決定します。また負けた場合でもセネガルが勝てば決勝トーナメント進出という状況でした。

ここで難しかったのが、日本が負けコロンビアが勝った場合ですが、この場合はセネガルと得失点差で勝負をすることになります(得失点差=総得点ー総失点)。

そして得失点差も同じ場合はフェアプレーポイントという得点で勝負することになります。

2.先発メンバー

f:id:nasubi1998:20180629151836p:plain

FW 岡崎・武藤

MF 宇佐美・柴崎・山口・酒井高

DF 長友・槙野・吉田・酒井宏

GK 川島

前回のセネガル戦から大きくメンバーが変わりました。

今回初先発となったのは、槙野、山口、酒井高、宇佐美、岡崎、武藤選手です。またコロンビア戦、セネガル戦とミスがあった川島選手は引き続き先発となりました。

西野監督が前日に言っていた通り日本のキャプテンである長谷部選手はベンチスタートとなりました。

今回は大迫選手がいない分前線でのタメはあまり作れないですが、武藤・岡崎選手といったスピード・クロスに対応できる選手を配置しサイド攻撃をしようという西野監督の思いが伝わってきました。

特に右に酒井高選手を配置したのは、アーリークロスに慣れているからではないかという思った次第でした。

3.試合結果

試合は後半14分にポーランドのベドナレク選手がFKのセットプレーからボレーシュートを決め、そのゴールが決勝点となり、試合は終わりました。

試合内容

気温が暑かったせいか、選手の動きがあまりよくありませんでした。

前半から攻撃の手がなく前線に中盤からパスが出ていない状況でした。また柴崎選手からのパスが出ても前線での収まりがあまり良くなかったように思います。

さらに日本の悪い癖であるボールロストが頻繁に起こり、特に中盤で取られていたりと前回に比べると試合は見劣りするものとなりました。

巷では大迫選手半端ないってが流行ってますが、この試合は、全員が中途半端なプレーをしているように見えました。

そして、後半14分にポーランドにゴールを入れられてしまいました。この後の数10分間ぐらいは少しサイド攻撃が機能し、宇佐美選手のシュートやCKからの吉田選手のヘディングなど何回か好機を演出していました。

この時点でセネガルとポーランドは0-0。日本はポーランドに負けているので、是が非でも一点が欲しい状況でした。

しかし、後半34分にコロンビアが得点を入れセネガルに1-0とします。この場合、日本はかろうじてフェアプレーポイント(イエローカード・レッドカードの累積枚数によって決まる)のおかげで決勝トーナメント進出が見えてきました。

後半42分、西野監督はここでFWの武藤選手に代えて守備的ボランチである長谷部選手を入れてきました。この意味は攻めるよりも失点しないようにということでしょう。

そしてラスト5分くらいからもう無理に攻めるのをやめ、最終ラインでボールを回し始めました。

セネガルが1点でも取れば日本はグループリーグ敗退となる中で、日本はボール回しに徹しそのまま0-1で試合は終了しました。

そして、コロンビア対セネガルも遅れてそのまま試合終了しました。日本は、決勝トーナメント進出が決まったのです!

4.賛否両論

今回の試合を巡っては色々な意見があふれていました。

戦術を批判する意見

  • スポーツマンシップに則って試合をして欲しい
  • こんなサッカーに絶望した
  • セネガルが一点を取ったらどうするつもりだったのか
  • そもそも好調だった選手を休ませ6人入れ替えたのはリスクが大きすぎた
  • 最後の時間を球回しで終えることはあるが、他チームの結果ありきの球回しはありえない
  • 試合がつまらなかった

戦術を肯定的にみる意見

  • 決勝トーナメントに行くことは達成できたのだから構わない
  • ヨーロッパ・中南米勢以外で決勝トーナメントに行けたのは日本だけだ。結果を誇るべき
  • 主力を温存できたのも良かった
  • 日本が1点取れる見込みがないなら、守りきった方がまだまし
  • カウンターで攻めに行って失敗するよりは良い

その他の意見

  • FIFAのルールが悪い
  • 選手の方がブーイングに晒され批判されるのを覚悟でやっている
  • コロンビアに感謝しなければならない

5. 個人的見解

この意見の中でどれが間違っていて、どれが正解というのは無いと思います。

僕も実際に試合を見ていた時は、負けているにもかかわらずボール回しをしている日本代表の意味がわかりませんでした。なぜ攻めないのかと。

サッカー経験者として常に勝ちを目指すということはかなり叩き込まれていましたので、そんな中であの試合を見ると違和感しか感じませんでした。

また、個人的には主力を6人変えたという西野監督の采配に少し疑問でした。

ポーランドは2敗しているとは言え、FIFAランクも格上です。舐めてかかれる相手ではなかったはずです。そこで主力を温存し負けるという結果を出してしまったのは、采配ミスでは無いかと思います。

一方で色々な意見を見聞きし、西野監督の采配は間違ったこともありましたが2つ重要な結果を残したことが分かりました。

  • 決勝トーナメントに行けたこと
  • 主力を温存したこと

この2つはすべてを帳消しにするくらいの価値があります。

西野監督は結果を出した点で采配は優れていたとも言えます。とりあえず日本が決勝トーナメントに進めてとても嬉しいです。また川島選手のセーブはとても見事でした。次のベルギー戦でも活躍してくれることを願います。

今回の試合の是非は個人の見方によってかなり異なると思います。皆さんの意見・コメントをお待ちしております。