英語をマスターするには、4つの技能を習得しなければなりません。それは、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングです。そして、ほとんどの人がこの中で、スピーキングが難しいと感じるでしょう。
そこで今回は、僕がアメリカ滞在中に感じた、英語のスピーキングを伸ばす2つの方法について書いていきたいと思います。
・基礎的な知識
スピーキングはアウトプット能力と言われます。つまり、インプットしているものが頭の中になければ、全く話せないのです。そこで、このスピーキング練習を試す前に確認してほしいことがあります。
- 語彙力が2000語以上あるか
- 文法は中学生の範囲はしっかりと抑えられているか
語彙力が2000という目安は、英語の日常生活で使われる単語がだいたいその程度と言われます。
また、会話においては基本中学生レベルの文法能力で大丈夫だと思います。確かに、高校までの文法能力があればなお良いのですが、自分が言いたいことを伝える分には、中学生の文法能力をしっかりと抑えておけば大丈夫です。
※ライティングを伸ばしたい方は、しっかりと文法を学ぶ必要があります。また、スピーキングにおいても、文法がしっかりしていないと悪い印象を与えてしまったりもするので、その2つはあくまで最低条件だと思ってください。
・スピーキングを伸ばす2つの方法
スピーキングを伸ばす方法は大きく分けて、2つしかありません。
- ネイティブと実際に話す
- 映像などを見て真似をする
今回はその2つについてもう少し詳しく書いていきます。
ネイティブと実際に話す
ネイティブと実際に話す場合のメリット・デメリットを挙げます。
メリット
- Fast Speechを習うことが出来る
- 言い換えの表現を習うことが出来る
- スラングを学ぶことが出来る
デメリット
- 会話なので、自分のスピードでするということは難しい
- 最初は、絶対に完璧にできないので強靭なメンタルが必要
ネイティブと実際に話すことの、一番大きなメリットは、上2つです。Fast Speechとはカジュアルな場面での話し方です
。私たちが、こんにちはを「んちは」と言っても通じるように、ネイティブスピーカーは省略したり、発音しなかったりします。
例えば、”How is it going?”をネイティブスピーカーは「ハウ イズ イット ゴーイング」と言いません。それよりも、「ハウズ ゴーイング」と言っているように聞こえます。
つまり、こういう場面では単語や文法を知っていてもほとんど役に立たないのです。もうひとつFast Speechの例を挙げておきます。
”How did it go? “ → 「ハウドゥ ゴー」
この動画がとても分かりやすいです
www.youtube.com続いて、言い換えの表現も学ぶことが出来ます。おそらくスピーキングがまだ完全でない人は、ネイティブの人と話すと、時々何を言っているのか分からない時があります。
そういう時に、必ずネイティブの人はそれを言い換えてくれます。その時の表現やいい回しを覚えるようにしましょう。そうすれば、今度は自分が何かを説明できない時に婉曲的に説明することが出来るようになります。
デメリットも少しありますが、気合で何とかしましょう(笑)。
映像などを見て真似をする
これはシャドウイングと言われるものです。この練習法のメリット・デメリットを挙げます。
メリット
- シーン別にフレーズを覚えることが出来る
- 自分のペースですることが出来る
- 自分の発音を録音し確認できる
デメリット
- シャドウイングをするには、かなりのリスニング力が必要
映画やドラマをみてシャドウイングをすれば、シーン別にフレーズを覚えることが出来、実際の会話で使うことが出来ます。
また、これは一人で出来るので、自分のペースですることが出来ます。さらに、自分の声を録音すれば、発音練習にもなります。しかし、デメリットとして、聞いて発音しなければならないので、かなりのリスニング力がいります。僕自身も昔やってみたのですが、かなり難しいです。
今回はこれで終わりです。個人的には、ネイティブの人と話すほうがいいと思いますが、環境を作るのが難しい方は、シャドウイングを試してみてください。